- こちゅう
- I
こちゅう【個中・箇中】(1)この中。 このうち。 この領域。(2)学芸や物事の奥深い道理。 また, そこに至って得られる妙味。
「真に~の消息を解し得たるものの嗤ふは/草枕(漱石)」
(3)〔「此処(ココ)」の意〕〔仏〕 仏法や仏法に関すること。 禅宗で多く用いる語。II「~の意」
こちゅう【個虫】〔生物〕 群体を構成する各個体。IIIこちゅう【古注・古註】※一※ (名)(1)江戸時代以前または国学成立以前になされた注釈。(2)中国で, 漢・唐時代の経書の訓詁上の注釈。⇔ 新注※二※ (形動ナリ)古くさいさま。IV「~ナ気質(カタギ)/日葡」
こちゅう【壺中】(1)つぼの中。(2)小心な者。 臆病な者。V「生まれつきの~なものは/買卜先生安楽伝授」
こちゅう【孤忠】他に味方のいない, たった一人だけの忠義。VI「~を全うし/金色夜叉(紅葉)」
こちゅう【孤注】〔「宋史(寇準伝)」による。 「孤」は一つ・一度, 「注」は投げ出して賭けること〕(1)博打(バクチ)で, 最後の所持金を全部はたいて, 勝負を一挙に決すること。(2)命運をかけて物事を試みること。VIIこちゅう【湖中】湖の中。 湖の水の中。VIIIこちゅう【籠中】籠(カゴ)の中。 ろうちゅう。「~の鳥」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.